夏が旬の食材、その役割は

 梅雨明けとともに夏本番を迎える7月は、栄養価が高く、夏バテ防止に効果のある食材を取り入れたいですよね。カロテンをたっぷり含んだ夏野菜をはじめ、良質な脂質を持った魚など、栄養豊富な食材で夏を乗り切りましょう。

 夏が旬の食材は、ゴーヤ、トマト、じゃがいも、にんじん、かぼちゃ、とうもろこし、玉ねぎ、セロリなど。代表的な物だけでもこんなにあります。

 そもそもβ―カロテンとは主に色の濃い野菜に含まれ、私たちの健康を守るために大切な役割を担っています。β―カロテンは食品が摂ると体内でビタミンAへと交換され、「活性酸素」の発生を抑えて取り除く作用があります。活性酸素とは、呼吸で体内に取り込んだ酸素の一部が変化したもので、体内に侵入した細菌やウィルスから体を守る働きを持ちます。そのため、動脈硬化や老化の予防、免疫機能を正常に保つ効果があると考えられています。

 その中でも夏が旬でβ―カロテンが豊富なしそについて触れていきます。大葉は、栄養価が高い野菜です。β―カロテンだけでなく、ビタミンとミネラルも豊富に含まれています。なかでも、β―カロテン・カルシウム・ビタミンB2の多さは野菜の中でもトップクラスです。免疫力アップや貧血予防、疲労回復に役立つとされています。

 カルシウムは、人体では主に骨や歯の材料となります。一部は、筋肉や血液・神経内にも存在しており、筋肉の興奮を抑えたり、血液の凝固に関わり出血を予防したりしています。ビタミンB2は、髪・肌・爪などの健康維持や健全な成長に関与し「発育のビタミン」と呼ばれています。糖質・タンパク質・脂質の代謝と、エネルギー産生に欠かせない部分です。またぺリルアルデヒドという、しそ特有の香り成分もあります。これは、胃の健康の維持と殺菌作用があるため、食中毒予防の効果が期待できます。

赤しそジュース

 しそは「青じそ」と「赤しそ」と大きく分けて2種類ありますが、栄養価はさほど変わりませんが、食べ方に違いがあります。青じそはそのまま食べることが多いと思いますが、赤しそは、ふりかけやジュースなどに加工して食することが多いです。家での食事に青じそを摂り入れ、捕食に赤しそのふりかけのおむすびや、赤しそジュースがいいかもしれませんね。

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